ハイヒール問題 #KuToo
最近、ハイヒール、パンプス着用義務に関する問題が話題になっています。
まずこの問題は何なのか。
:職場でのヒール・パンプスの強制をなくしたい!
ヒール・パンプスの強制をなくしたい運動が今現在起こっています。
発起人の石川優実さんはこう訴えています。
パンプスやヒールは、人によっては外反母趾になる、足から血が出る、靴擦れ、腰に負担がくる、様々な健康被害を招きます。今よりももっと歳をとった時のことを考えても心配です。
加えて、仕事をする上で動きづらい・走れない・足が痛くなる・私の仕事の場合は足音が出ないように歩かなければいけない、様々な弊害があります。
しかし、女性はそれを強いられることがとても多いです。
男性からは、あまり目を向けない事情ですが、女性にとっては深刻です。
実際、以下のようなツイートも見受けられます。
同情は要りません
— じゅんのすけ🍤 (@JUNaloe_cactus) 2019年6月6日
こんな足になる人が増えないで欲しいだけですわ。#KuToo pic.twitter.com/1NRLLRCnmf
この運動に対し、2万人以上が署名しており、その人数はさらに増え続けています。
(6月6日時点)
国はこの運動に注目し、国会の場で議論が答弁が行われました。
根本厚生労働相「社会通念に照らして業務上必要な範囲か」
https://www.huffingtonpost.jp/entry/kutoo_jp_5cf79a66e4b0747b8c5efe26
この「社会通念に照らして業務上必要な範囲か」という言葉がネット上で飛び回っており、国がこの運動に対して否定的な意見を言っていると受け止められています。
本文で注目すべきことは二つあり、まず一つ目は「女性にハイヒール・パンプスの着用を指示する、義務づける。これは、社会通念に照らして業務上必要かつ相当な範囲かと」という発言です。
これは、女性に帽子の着用を支持する義務づける、サングラスの着用を義務付ける、それらと同じように業務上必要なら、ハイヒール・パンプスの着用を強制してもいいんじゃないか、という発言になります。
これに対して、質問者は業務上必要な職場なんてないでしょうと言い返します。
それに対してまた二つ目で業務上必要な職場かどうかは、社会慣習であり、その職によって事情があるから、こちらがどうこういうことじゃないよね、という発言をしています。
結構控えめな回答となっています。
まぁ、確かに、今まで国がこれやめてよ、これ推進しようといってもその通りにならなかったことが多いし、それら自体が問題になったことから、回答に慎重になっているのかもしれません。
一応、最後のほうで、ケガしても履かせているのはさすがに問題じゃないかという発言もしています。
だから、国としては問題であるとは認識しているけれども、それに対して何かすればまた角が立つから何もしないよという考えになっているのでしょうか。
海外ではこの問題に対して様々なメディアが取り上げています。
もともと、このハイヒール問題は数年前にイギリスで取り上げられました。
その時は、ハイヒールを履かなかったために解雇させらた女性がいたために問題となりました。
https://www.bbc.com/news/world-asia-48534453#
https://edition.cnn.com/style/article/japan-minister-high-heels-intl/index.html
ただ、海外での取り上げ方がちょっとおかしいような気がします。
記事を見てみるとハイヒール・パンプスは仕事で履くことは強制だ、という発言を大臣がしたかのような記事になっています。
明らかに違うのですが、なぜかそのように取り上げられています。
大臣の発言は、一部の職でハイヒール・パンプスが必要な仕事なら履かせてもいい、という発言に近いのですが、これではすべての職で女性はハイヒールを履けといっているような発言になっていると思います。
なんでこんなことになっているのか疑問です。
私自身としては、ハイヒール・パンプスを履くことで怪我をするのは論外だと思います。
ただ、それらを履くことでその仕事の価値を高めている場合もあると思われます。
ですので、ケガをせずに、その仕事に雰囲気の合った靴が、新しく開発されたり、すでにあるのであれば取り上げられて、流行すればいいなと思っています。